自転車とプログラミング

自転車メーカーに勤める会社員がプログラミングを学ぶ中で感じたことを書きます。最近サービス作りました。

角谷トーク2022「ABOVE ALL, MAKE IT FUN!」 を振り返る

角谷トークとは

昨年12月にプログラミングスクール「FJORDBOOTCAMP」(以下FJ)で恒例となった角谷トークが開催されました。 Rubyをこよなく愛するRubistであり、一般社団法人日本Rubyの会理事。株式会社永和システムマネジメントフェロー。すべてのRubyKaigiの運営に携わる。そのほか訳書に『ユニコーン企業のひみつ』等々といろいろすごい方。FJの中での印象は気のいいおじさんです😌(個人的な印象です)

転職を目指す方がほとんどのプログラミングスクールにありながら長期的視野でのソフトウェア開発や技術習得、プログラマーとしての在り方を語ってくださいます。ご本人は「ベテランの話は話半分で」と謙遜されてますが私は結構なファンです☺️

今回は「ABOVE ALL, MAKE IT FUN!」というテーマで"楽しむこと"に焦点を当てたエンジニア論を語ってくださいました。

結論まとめ

「ABOVE ALL MAKE IT FUN」とは

言葉の通りソフトウェア開発をやるんなら「なによりも楽しんでやっていこう」ということ。角谷さんがデビット・トーマス(達人プログラマー原作者)から言われた言葉。

楽しめばこそ自分のうちから自然とやる気が湧いてくる。この自分の内側から発する「内発的動機付」こそ外部からモチベートされるよりも長続きし、目的的にドライブさせる鍵になる。

楽しくするというのは案外難しいもので、人生の進む道としてある程度の自信がある方向を楽しく進むというのは中々に難題とは思う。 このあたりはあんちぽさん(栗林健太郎さん)の「自分の人生を生きる(https://speakerdeck.com/kentaro/live-your-own-life-live-for-fun-and-develop-your-values)」が非常に良いと角谷さんもおすすめしている。このあんちぽさんのトークは感銘を受けたもののひとつ。

自分をドライブさせる要素とは

「楽しくする(楽しいものでありながら自分の人生の糧になる道を進む)」には自分のやる気を持続的に高め、ドライブさせていく必要がある。 角谷さんはそれに対して「自律・熟達・目的」の3要素をあげた。 特に「目的(パーパス)」は本業でやってるマーケティングでは数年前から方方で大々的に取り上げられている概念。企業団体で「自分たちがなぜそう在るのか」を定義づけしてその定義に価値判断の基準を置こう、というもの。 今回のトークの中では前提的に「転職のためのプログラミング」よりも「社会・人類・自分のためになるプログラミング」を勧められている気がする。今は転職を目指す手段で取り組んでいるが、いずれはそうなるといいとは自分でも思う。

「目的があれば自立して目的達成のために熟達していくでしょ」という感じに理解した。

プロフェッションとしてソフトウェア開発に取り組むことを目指そう

前項ともつながるはなしでジョブ(仕事としてだけの仕事)ではなく、人生に根ざす職業としてソフトウェア開発に取り組むことを目指すことに触れていた。

角谷トークを3年3回聞いてきて思うのは「社会、人、時間」と調和してソフトウェア開発に取り組みなさいと言われているんじゃないだろうか。 自己啓発によくあるレンガの話じゃないが、自分の積み上げるコードが行き着く先がどこに在るのかを問われているように思う。 1ビットの積み重ねのさきが単なる積み重ねではなくて「人」「社会」「時間(時代)」において価値を還元できるようになるといいんだろうなあ。 今回も角谷さんのエンジニア論が詰まったお話でした。

詳細はぜひ動画を見てほしい

角谷さんの今回の講演は↓↓から確認できます。 ファン目線が入っちゃいますが、ソフトウェア開発にかぎらず仕事論に通じる考えがたくさんあるので過去回も含めてぜひ見てみてほしいです。

講演はFJ現役生、卒業生によるLT的なものもあります(↓の動画は角谷さんのお話からスタートします)。

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